イラストとタミフル75mg

タミフル服用で妊婦が受ける影響

インフルエンザに感染するとタミフルを処方されることが多いですが、健康な成人ならともかく、妊婦の場合は影響があるのではないかと思われることもあることでしょう。

タミフルを服用すると異常行動を起こす可能性が強いイメージがあり、おなかの赤ちゃんへの影響を考えると病院へ行かずに家で安静にしていた方が良いのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、妊婦だからこそタミフルの処方が望ましいとされています。

日本では、健康な成人に処方されるものと思われがちですが、アメリカなどの海外ではむしろ妊婦にこそ服用が求められる薬でもあります。

タミフルを服用しても流産や早産の危険性もなく、またおなかの赤ちゃんに対する影響や催奇形性についても問題ないという報告がされています。

妊娠中というのはおなかで赤ちゃんを異物と認識しないようにするためにも普段よりも免疫機能が低下している状態なので、感染症にもかかりやすい時期です。

インフルエンザに感染して重篤化することの方が妊娠に対するリスクが高くなるため、健常者と変わらず妊婦でもタミフルが処方されます。

海外では、インフルエンザに感染した後治療薬の投与が遅れることによっての死亡例もあるのと、妊婦は特に普通の人より重篤化しやすいこともあるので早めの対処が重要になります。

加えて、妊娠中のインフルエンザの予防接種も問題ないとされ普通に受けて大丈夫です。
インフルエンザワクチンは母体を通しておなかの赤ちゃんにも効いていくので、出産後しばらく赤ちゃんがインフルエンザにかかりにくいという作用も働きます。

妊娠中にインフルエンザとわかったら、早めに受診して医師の指導のもとタミフルの服用をするようにしましょう。
タミフルは48時間以内服用することでその効果を発揮しますので、感染に気付いたら直ちに医療機関に行くようにするのが良いでしょう。